2008年12月6日土曜日

広瀬浩二郎さんのWSレポート

バリアフリーミーティングinつくば

暗闇でさまざまな物に“さわる”「触文化」体験ワークショップ
手さぐり、手ざわり、そして手ごたえ
~「つるつるとしなやかに、ざらざらとしたたかに」生きるために~
を11月15日(土)、筑波学院大学の教室で行いました。  

国立民族学博物館の広瀬浩二郎さん。
グループでテーブルに座る参加者を前にお話しする広瀬さんみんぱくHPhttp://www.minpaku.ac.jp/staff/hirose/

NHKきらっといきる 「行けば何とかなるさ!~フィールドワーカー広瀬浩二郎さん~」http://www.nhk.or.jp/kira/04program/04_190/01.html

「視覚障害者」という見方でなく、いつも触ってものを「みて」いる人=触常者ととらえ、だからこそ伝えられる“さわる”世界の創造的可能性を体験できるワークショップ。

6人ほどでテーブルを囲み、アイマスクをして広瀬さんのナビゲートでさまざまなことを体験しました。
カーテンを閉めた教室でアイマスクをした参加者が立って話を聞いている様子 中身は・・・次回参加されたときのお楽しみ。
参加いただいた皆さんの感想からご想像ください。
(アンケートにご協力いただいたみなさま、ありがとうございました)

アンケートの内容
①ワークショップはいかがでしたか。ご感想をお願いします。
②特に印象が残ったことがあれば教えてください。(いくつでも)
③ご意見などありましたらご自由にお書きください。


①このように、長時間見えない体験は、初めてでした。いつも視覚に頼っている部分が大きいことを、実感しました。今日は、アイマスクをすることで、視覚の部分をほかで補おうと、一生懸命考えたり、イメージしたり、何とか伝えようとしたり、今までにない力を使った気がします。広瀬さんのお話は、分かりやすくて楽しくて、いいですね!楽しかったです。

②触覚の力を、今からでももっと伸ばしたいと思いました。もっと耕したいと思います。隣の人と握手をしたときに、見なくてもいろんなことがわかってビックリしました。

③今後もぜひ、いろんな場で、このような体験ワークショップがあればいいと思います。ぜひ幅広くPRしてください。
(30代女性 茨城県)


①はじめての体験でドキドキでしたが、「楽しかった!」の一言です!はじめの緊張は、先生の笑い有りのお話で、とんでいました。新しい発見もあり、これから、考、交、耕を意識して生活していけたら私の中に眠っているものがおきるかもしれませんね。

②目から入ってくる情報が当たり前の生活の中で、みえないことが怖く感じました。でも、きいたり、触れたりしているうちに、どうやった らしれるのか、怖さより、興味のほうが大きくなってました。「見えない」では、なく、「みない」で、物事を見てみたら、違った見方 ができますね。
(20代女性 茨城県)


①普段は視覚に頼って生活しているので、聴覚と触覚だけで1時間過ごした経験は、貴重でした。モノを触って何であるかを考えるのは、難しいですが、時間をかければ、これまでの記憶を頼りに、判断できました。

②点字は、点の個数が増えると区別が難しいですが、慣れるとすらすら読めるということで、トレーニングすれば、触覚も鍛えられるのだと、感じました。

③このような機会が再びあれば、ぜひ参加したく思いました。
(30代男性 東京都)


①1時間、視覚を使わずに何かをする、考えるという体験は、強烈でした。障害体験などで、アイマスクをして歩くなどのワークショップはありますが、どちらかといえばそのメッセージは、「目が見えないとこんなに不便」という視覚障害に対する否定的な姿勢が支配的であるように思いますが、今回は、視覚を使わず、耳と触覚によることの豊かさを教えられました。
(30代女性 東京都)


①面白かったです。普段自分がどれだけ視覚に頼って生活しているのか、実感できました。見ることをしないだけで、触覚や聴覚に対する印象ががらりと変わりました。

②・目を使わないと、人の声がいつもより、よく聞こえた気がしました。 
  ・音を聞いただけでは、どんな楽器か、まったく想像が付かなかった。

③次にワークショップが催されるときも、ぜひ参加したいと思いました。
(20代女性 水戸市)


①いろんな人たちと交流が出来てよかった。

②いろいろなものを、さわってイメージが出来てよかった。
(20代女性 つくば市)


①実際にアイマスクでいろいろなものをタッチしてみると、モノに集中して知ろうとする自分の意識にビックリ。
(50代男性 つくば市)


①はじめての感覚でしたが、隣の人との距離感や、物を受け渡す感覚は、意外とつかめるものだなぁと思いました。あっという間に終わった感じです。

②広瀬先生が、歩きながら話すので声の距離が変わるのが、あまり普段ない感覚でした。みえないまま、手の中にものがあると、いつまでもそのものの細部を探ろうとして、いじりまくっていること、みることは、何かを見ようとしなくても常にあるものなので、その代わりに、常にさわっていることで感覚を得てないと不安なのかも、しれません。
(30代女性 東京都)


①はじめての経験でかなり楽しめました。点字で文章が読めるようになるか。気長に遊んでみたいと思います。
(30代男性 世田谷区) 



ワークショップ終了後、アンケートを書いてもらう会場。
ワークショップご参加の方が持参くださったものをみんなで体験させてもらいました。


目の不自由な人と一緒に釣りを楽しむNPOグローバリスジャパンさんhttp://www.npogj.com/水をはったバケツに釣竿から糸をたらして浮きを浮かべる
ウキにFM発信機を内蔵。魚がかかりウキが上下すると電波を発信、受信したFMラジオからぴっぴっと音が鳴ります。
ボイスペンで鳥の図鑑を体験つくば市在住の佐藤文信さんは「ボイスペン」の開発者の方。ご自身「日本野鳥の会」の会員でもある佐藤さんは、目の不自由な人も一緒に楽しめる鳥の図鑑作成にも携わられ、点字の文のそばに貼ってある紙のタグを「ボイスペン」で触ると、鳥の鳴き声と解説がペンから流れます。

技大『春日祭』参加レポート(5)

「さわってみてみよう!」Ⅲ

・おしえて てんじ
筑波技術大学点訳後援会の有志のみなさんが点字を教えてくれるコーナー。
教えてもらいながら点字を打つ来場者
点字表を用意し、丁寧に基本からおしえてくれました。
最後に透明シールで自分の名前を打ってもらい、お土産にしてもらっていました。
来場者の感想
はじめて点字を打ってみました。暗号のようで不思議です。
                  50代男性 つくば市

・タッチボックス/触って楽しむパズル

触れる鳥の模型、タッチカービングを作られている内山春雄さんhttp://www.geocities.jp/mdpsv036/
白木の箱、隣り合った2面に丸い穴。中は、見えない目の不自由な人も、そうでない人も一緒に楽しめるよう、木の箱の中に、あるタッチカービングが 入っていて、横から手をいれ、さわってみて、何かを当てる「タッチボックス」。
箱の上には、点字と墨字(普通の文字のこと)でヒントがあり、楽しみながらその鳥のことが わかるようになっています。

鳥のレリーフパズルと木枠で作られた数読の箱数読が好きだけれどパソコンの音声読み上げでは楽しみにくい、という目の不自由な方の意見を聞いてつくったのが実物の数読パズル。
点字と墨字で数字があり、枠に収まってコマがならんでいます。

UDオセロ盤「極」おもちゃやさんに普通に売っているユニバーサルデザインのオセロ盤。 コマは盤に設置されていて、指でまわすと、緑の平面と、白と黒のコマ、計3面が交代で出てくるようになっています。白はつるつる、黒は同心円の溝が入っていて目をつぶっても分かります。

「コマをなくす心配がなくていい」「赤ちゃんが口に入れる心配がなくていい」ユニバーサルデザインは誰にとっても使いやすい、それを実感できるオセロ盤です。

2008年12月5日金曜日

技大『春日祭』参加レポート(4)

「さわってみてみよう!」Ⅱ

毎年、企画展「ハートフルミュージアム」を開催している
ミュージアムパーク茨城県自然博物館。
http://www.nat.pref.ibaraki.jp/index.html

化石や模型、毛皮などがずらりと並ぶ会場 その企画展がそのまま出張してきたような圧倒的な展示!
そのうえ、職員の方たちがグループごとに丁寧に解説してくれました。

音で楽しむ、鳥や動物の声。
触れる毛皮。
手で持ってみることでより特徴が分かる動物の骨格。
「サメハダ」を実感できる、鮫の皮。
植物の種や昆虫等、小さな実物を大きくした拡大模型。

植物の種や昆虫の拡大模型
巨大なアンモナイトや三葉虫、恐竜のフンや足跡などの化石。

博物館スタッフの説明を受けながら巨大なアンモナイトの化石や石をさわって楽しむ

ニッケイやゲッケイジュの葉、ユズやカリンの実などは、
さわって、においをかいで楽しめるようになっていました。 いろんな葉の香りを楽しむコーナー
茎に大きくて鋭いとげがあるはずのユズにとげがないのは、
朝とってきた職員の方が、触っても危なくないよう、つめきりで
切ってくださったのだそうです。
耳の不自由な来場者と筆談で話す博物館スタッフ
ろう(聴覚障害)の方には、筆談ボードで説明してくれました。

これらの展示はハートフルミュージアムでも見る(さわる)事ができるそうです。

来場者の感想
・普段触れないものなので貴重な体験だった。毛皮が楽しかった。 
                 20代男性(視覚障害)神奈川県 
・本物の展示も見に行きたい。
 めったに触れないものを展示してある博物館があったらいい。
 スタッフの対応がとてもよかった!
                   20代女性(視覚障害)
・アンモナイト、鮫、種類によって歯が違うところ。(が特に面白かった) 
                   50代男性 つくば市
・実際に触れる展示は面白いですね!
                   40代女性 つくば市 

技大『春日祭』参加レポート(3)

「さわってみてみよう!」Ⅰ
・産総研デジタルものづくり研究センター手嶋吉法さん達の立体モデル

実際の数値からモデル(模型)を作る研究をされている手嶋吉法さん達。
目の不自由な方も、触ることで理解しやすい模型を多数作られています。

(参考)08年開催された「幾何学教材と視覚障害者の立体認識シンポジウム」  http://unit.aist.go.jp/dmrc/ci/topics/symposium/index.html

実際に触ってみることが難しい、

①数字で表される抽象的なもの 四角と多角の立方体と、サイクライドという数学曲面の触るモデル



②惑星など、大きいもの 直径20センチ程。金星と月と地球。低部が青ほか、凹凸の高さにより色が違う

③プランクトンなど、顕微鏡でみるもの

有孔虫の骨格標本。塔のようなものも を、手で触れる形・大きさにしたモデルが展示されました。

プランクトン。
普段は「見えない」、見えるとしても顕微鏡の中の 平面の姿・・・立体模型で見る骨格の形は 精巧でとても美しい細工のよう!
改めて生物、自然のすごさを実感しました。

来場者に説明する手嶋さん来場者は興味津々。手嶋さんの丁寧な解説つきで
とても楽しまれていました。

来場者の感想
・地表(惑星儀)やプランクトンの模型が興味深かった。 
        20代男性(視覚障害)練馬区 
・星や有孔虫が面白かった          
        70代男性 つくば市
・天体模型を触れてとても楽しかったし、改めてそれらに興味を持った。 20代男性(視覚障害)東京

・最先端技術がこのように身近に見られ感激しました。50代男性 つくば市

 

2008年12月4日木曜日

技大『春日祭』参加レポート(2)

今年設けられた市民企画枠「ソシオインクル」では、
つくば養護学校

学校の様子を紹介するパネルと展示こどもたちが「わかる!」「じぶんでできる!」を
実感できるよう工夫された、先生方の愛情一杯の
教材が展示されました。

㈱幸和義肢研究所
さん協力
『福祉機器展』
電気を感じて動く義手や、ソケット(接続)部もおしゃれな義足

快適さ、かっこよさが実感できる日常用車イスや
筋電義手や義足、補聴器などもありました。
イスと、足を乗せる所と、下に1本スキー板がついたチェアスキー。2本のストックの先に小さなスキー板がついている
貴重な、チェアスキーも展示されました。



(有)ゼクス/アース桜土浦店さん
協力で福祉車両の展示もありました。
車の後部(真後ろ)から車イスごと乗れる福祉車両

マリンスポーツのバリアフリー活動として
土浦・霞ヶ浦で「誰でも楽しもう霞ヶ浦」を主催している
セイラビリティ土浦。
ユニバーサルデザインのヨット
アクセスディンギー
の実物を展示。

点字の操作マニュアルや用語集が用意されてました。

帆を張った状態のアクセスディンギーを展示

・アクセスディンギーそばの机には、地元で活動するグループの紹介

つくば市茎崎身体障害者福祉協議会さんhttp://www.normanet.ne.jp/~kukishin/

は、靴下をはきにくい人が楽にはける自助具など、生活の中の便利な知恵をまとめ、

紹介してくださいました。

技大『春日祭』参加レポート(1)

11/8(土)9(日)、筑波技術大学保健科学部の春日祭に参加しました。

学生さんたちの模擬店ほか、

講演会
写真は大沼学長先生の「難聴の聴こえとそのサポート術」 講演会の様子

視覚障害の学生さんたちが使っている情報機器の紹介 2台のディスプレイと点字、触図がわかる装置画面の文字を一列の点字で表示。右の青い機械は、絵や表など平面を浮き出るドットで表示。


ボッチャ やブラインドサッカーの体験会 車イスの子がランプス(コースを決めるためのトイのようなもの)をつかいボッチャ体験中
ステージでの発表 子どもたちと学生のヨサコイソーランの舞台などがありました。


また、校内にミニMFラジオ局を開設。

放送を流し、学園祭の様子や学生さんのトーク、学生のリクエストに答えたり、盛りだくさんの内容でした。

2008年11月27日木曜日

活動を紹介しませんか?

★障害者の方たちのスポーツ・遊びや、バリアフリーで活動されている
グループの方、ご自分たちの活動を紹介しませんか?

地域の情報の交流を願う幸和義肢研究所さんの計らいで
掲示板を用意していただきました。

ご自分たちの楽しい活動を紹介したい方、
一緒に活動するメンバーを増やしたい方、
ぜひ情報をお寄せ頂き、ご活用ください。

【掲示板で展示する方法】
活動内容、日時・場所等の情報のあるチラシ、またA3位までの
ポスター等を、手渡し・郵送等でお寄せください。

住所は連絡先までお問い合わせください。

※当日持ち込んでいただくことも可能です
その場合スペースの関係上、下記まで事前連絡ください。

・チラシの部数は、お任せします。
・データでの受け取りはしていません、ご了承ください。

イベント
12/20(土)「㈱幸和義肢研究所主催 第2回つくば福祉機器展」

主催 ㈱幸和義肢研究所
http://www.kowagishi.e-tsukuba.jp/index.htm 

日時  2008年12月20日 (土) am11:00~pm4:00

場所 つくばカピオ 

連絡先 つくばバリアフリー学習会  北村 
(障害者カヌー協会・セイラビリティ土浦 会員)
e-mail   tsukubabf@gmail.com    


ご協力いただけますようでしたら、どうぞよろしくお願いいたします。
また、
活動をされているお知り合いやご友人にも
お知らせいただけますとありがたいです。

ご連絡、お待ちしております。

2008年10月31日金曜日

11/8・9学習会参加企画のチラシ

筑波技術大学春日祭内 「ソシオインクル」への
参加企画チラシをupしました。

http://docs.google.com/fileview?id=F.57c658f0-0157-4559-bef6-84f1e136f4a1

11/8(土)春日祭講演会日程案内

筑波技術大学春日祭にて講演会が行われます。
お誘い合わせの上、ぜひご参加ください。
手話通訳があります

特別講演会

会場:筑波技術大学・春日キャンパス講堂(食堂2階)

午前
10時~11時
  「元気長寿に向けた健康支援の実際~生活習慣病対策護予防対策~」
    大藏倫博(筑波大学大学院人間総合科学研究科 体育学専攻 講師)

11時~12時
  「難聴の聴こえとそのサポート術」 
    大沼直紀(筑波技術大学・学長)

  「加齢と視覚障害」
    飯塚潤一(筑波技術大学・障害者高等教育支援センター教授)

午後
13時~15時「認知症サポーター養成講座」
     つくば市地域包括支援センター

15時~16時「盲導犬と私」
      内藤奈津子(盲導犬ユーザーの会)

※春日祭実行委員長坂井さんからの提供情報

2008年10月20日月曜日

11/8(土)・9(日)筑波技術大学春日学園祭内企画「ソシオインクル」に参加します!!

昨年行いました、市制20周年市民提案型つくばスタイル事業、
「一人一人がいきいきと輝いている暮らしを目指して
~障害者から高齢社会への提案」イベント。

記録集↓
http://docs.google.com/fileview?id=F.18656d25-4ceb-481e-9076-a721ec3bf24f&hl=en


今年は、筑波技術大学保健科学部(春日)の学園祭内企画
「ソシオ・インクル」にて、昨年のイベントを下敷きとしつつ、
パワーアップした企画をみなさんの協力で実施します。


学習会の実施予定企画

○さわってみてみよう!

・産総研デジタルものづくり研究センター手嶋吉法さん達の立体モデル

数学曲面や多面体、縮小モデル(火星や月など)、拡大モデル(放散虫など)、

興味深い模型多数!!

(参考)今年開催された「幾何学教材と視覚障害者の立体認識シンポジウム」  http://unit.aist.go.jp/dmrc/ci/topics/symposium/index.html


・ミュージアムパーク茨城県自然博物館の展示  

毎年、目の不自由な方も楽しめる「ハートフルミュージアム」 
http://www.nat.pref.ibaraki.jp/g/event/071016/index.html  
を開催。

今回、博物館をとびだして触れる毛皮や拡大模型等、 
視覚以外でも楽しめる展示をしていただきます。

ミュージアムパーク茨城県自然博物館
http://www.nat.pref.ibaraki.jp/index.html


・内山春雄さんのタッチカービング 

昨年も大好評だった、さわって楽しむ鳥の模型、
タッチカービング を展示します。 

内山春雄さんHP http://www.geocities.jp/mdpsv036/


・おしえて てんじ 
点訳後援会有志のみなさんによる点字体験ブース。


○つくば養護学校の展示  

こどもたちが学校生活で使っている、目で見て分かりやすい 
教材や少しの力で操作できる補助具など、先生方の工夫と 
愛情がいっぱいの教材・教具と、つくば養護学校について、 
紹介していただきます。   

つくば養護学校HP http://www.tsukuba-sh.ed.jp/



○地域の活動団体紹介 地域で活動されている団体の活動紹介

学習会提案企画以外にも盛りだくさんの企画が予定されています。 

****************************
11/8・9学園祭企画
〓新・極楽堂(あんまなど)
〓模擬店ー多数
〓展示・販売・各種
〓フリーマーケット
〓コンサート
〓リハレンジやー・よさこい
〓情報・鍼灸・理学各学科紹介コーナー
〓ソシオ・インクル
〓11/8(土) 特別講演会
10時~ 「食と健康について」
13時~「認知症サポーター養成講座」  
   http://www.caravanmate.com/whats.html
15時~「視覚障害・聴覚障害とは(仮)」  筑波技術大学      
***************************

ぜひ、ご来場ください。

会場:筑波技術大学までのアクセス
http://www.tsukuba-tech.ac.jp/accessmap.php

2008年10月14日火曜日

9/27 田嵜裕季子さん映像作品展終了しました

会場の様子


『何が起こるのかわからなかったが、みているうちに理解できた。
面白かった!いろいろなところで上映して欲しい。
「みたら分かる!!!」をキャッチコピーに。』
(中途失明の方から頂いた感想)


9/27、田嵜裕季子さんの映像作品展。
田嵜さんと、作品登場者のお一人、筑波技術大学の卒業生、
森久保圭介さんとのトークでは、 田嵜さんの作品への思いや、
作品に田嵜さんと取り組んでみての森久保さんの感想、
森久保さんの作品を見た方からの反響、森久保さんが
全体の作品を見ての感想、そこから発展したいろいろなお話があり、
大変興味深いトークでした。

トーク終盤は 田嵜さんのこえかけで
会場の方々からもコメントをいただきました。

「ここにも同じような感覚を持っている人がいるのを発見してうれしい。」
「同じ障害を持っていても、感じ方や経験が違うのだなと思った。」

「私たちはぼーっと見ていて、見ているようで見ていない。」
「感じながら、見えるんだ。いろいろなことを感じて、
実際にその人には見えているのだな、と思った」



作品を通じ、作品で語られる「他者」の感じ方を聞いて、
改めて自分の「見」方や感じ方を見直し、共有できる感覚と、
それぞれの人個々の経験による違いがある、ということを
鑑賞者が改めて実感・認識する機会となりました。

自分と他者の違いは「バリア」でもある。

森久保さんの、「自分と他との境界線なので消えなくても良いが、
境界線をきちんと引いて、自分との違いを感じること。
違いを感じることで、では、共通部分を、というふうに、
バリアを引いたり とったりとグニャグニャにする形にできれば。」
とのお話が印象的でした。

会場でも多くの方にコメント頂き、
またアンケートにも感想や作品登場者の方への
共感や疑問質問等、
コメントをたくさん書いていただきました。

作品を見ていろんなことを感じて考えて、
それを誰かに伝えたり誰かと話したりしたくなる、
そんな作品展でした。

田嵜さんが今回の作品展に名づけた
「Visual Artでコミュニケーション」
の意味と、アートの力の大きさを実感しました。

ご来場の皆様、田嵜さん、森久保さんはじめ、
ご協力いただいた皆様、
ありがとうございました。

2008年10月7日火曜日

11/15広瀬浩二郎さんのワークショップ

バリアフリーミーティングinつくば

暗闇でさまざまな物に“さわる”「触文化」体験ワークショップ
手さぐり、手ざわり、そして手ごたえ
~「つるつるとしなやかに、ざらざらとしたたかに」生きるために~

日時  11月15日(土)    
        第1回 13:00~14:00    
        第2回 14:30~15:30    
        第3回 16:00~17:00
 
会場  筑波学院大学  茨城県つくば市吾妻3-1  
  http://www.tsukuba-g.ac.jp/access.html 
  つくばエクスプレス 東京・秋葉原から45分 「つくば駅」下車、
  A2出口徒歩7分   

 入場無料 各回定員12名

※定員になり次第、締め切らせていただきます。 
 確実に参加したい方は事前にお申し込みください。
※各回、開始15分前に集合場所へお集まりください。 
 (集合場所 筑波学院大学正面玄関ロビー) 
 なお、途中からの参加はできません。

問合せ先 つくばバリアフリー学習会(北村)
  tsukubabf@gmail.com 

   全盲者とは、視覚を使えない弱者なのか、
  それとも視覚を使わないユニークな人なのか。 

最近、晴眼者/視覚障害者という区分に対して、見常者/触常者という新しい呼称が提案されています。本ワークショップでは、触常者であるナビゲーターが体験談を紹介しながら、参加者のみなさんとともに“さわる”世界の創造的可能性について考えます。
「群盲象を撫でる」は否定的な意味で使われる故事ですが、世の中には触文化(さわって知る物のおもしろさ、さわらなければわからない事実)がたくさんあるはず。この触文化の魅力を熟知しているのが群盲、すなわち触常者なのです。
真っ暗な部屋の中で、さまざまな物に“さわる”体験型ワークショップに参加して、見常者と触常者の交流から生まれる新鮮な“気づき”と“築き”を味わってみませんか。「豊かな触生活」があなたを待っています。手さぐりを手ざわりに、そして手ごたえへ!

広瀬浩二郎(国立民族学博物館准教授)
1967年、東京都生まれ。13歳の時に失明。筑波大学附属盲学校から京都大学に進学。
2000年、同大学院にて文学博士号取得。専門は日本宗教史、障害者文化論。 
2001年より国立民族学博物館に勤務。現在は「触文化」「フリーバリア」などをキーワードとしつつ、“さわる”ことをテーマとする講演、ワークショップを各地で行なっている。 主な著書に『障害者の宗教民俗学』(明石書店、1997年)、『触る門には福来たるーー座頭市流フィールドワーカーが行く!』(岩波書店、2004年)などがある。また編著書として昨年刊行した『だれもが楽しめるユニバーサル・ミュージアムーー“つくる”と“ひらく”の現場から』(読書工房)では、ミュージアムのバリアフリーという枠を超えて、新たな障害者像、博物館イメージを提案している。



主催 つくばバリアフリー学習会

共催 筑波技術大学コミュニケーションサークルWOW
後援 つくば市社会福祉協議会



2008年9月18日木曜日

9/27(土)Visual Artでコミュニケーション




9/27(土)10:30~16:30アルスホールで

Visual Artでコミュニケーション
田嵜 裕季子 YUKIKO TASAKI 映像展 
を開催します。
つくば市在住の映像作家、 田嵜裕季子さんの、全盲の方との
コラボレーションビデオ作品                                                         
  eight invisible stories (2007)
  journey and memory (2008)
の上映と、作品登場者と田嵜さんとのトークです。

田嵜さんのつくばで初の作品展であり、またトークには作品に登場した
筑波技術大学の卒業生が来場します。


バリアフリーミーティングinつくば
Visual Artでコミュニケーション
田嵜 裕季子 YUKIKO TASAKI 映像展 08 9.27(Sat)

つくば文化会館 (アルスホール つくば市吾妻)          
つくば美術館/図書館2F

スケジュール
10: 30~12: 00  作品上映開始(07と08年の全作品。1時間半)
13:30~14:00  07作品上映(30分)
14:00~15:00  作家田嵜裕季子と作品登場者とのトーク
15:00~15:10  休憩
15:10~16:10  08作品上映(60分)
16:10~16:30  ディスカッション

ビデオ作品

eight invisible stories (2007)
journey and memory (2008)

初めてこのプロジェクトを行ったのはイギリスでした。
その当時、 私はイギリスに住んでいて、言葉の壁を越えて、
人と共鳴し合える 深い何かに触れたいと思っていました。

ある時、私はある目の不自由な方に会い、ちょっとしたおしゃべりを
しているうちに、その方と共振する豊かなイメージが私の心の中に
広がっていくのを感じたのです。それから、私は何人かの盲目の方に、
ご自分の好きなことや関心あることを伺うプロジェクトを始めました。

帰国後、私は日本でも同じようにお話を伺いながら、その方の
モノローグとそこから私が得たイメージを、私自身が撮影した映像や写真、
時にはお話下さっている方が提供した写真も挿入しながら、ひとつの
ビジュアル作品としました。これらの物語を通して、自分とは違う他者の
感覚に寄り添うような、共感する喜びや見逃していた感覚、新たな
気付きや理解に出会って頂ければ幸いです。

情報保障 作品上映時:字幕  
       トーク時:手話通訳・要約筆記磁気誘導ループ
      作品の映像解説点字資料

入場無料・事前申込み不要

アルスホール
アクセスつくばエクスプレス(TX)・「つくば駅」または
「つくばセンター」からつくば市中央図書館・つくば美術館まで 
徒歩約3分
図書館と美術館の間の階段を2階へ。
(エレベーターもあります)
〒305-0031 つくば市吾妻2-8
TEL:029-856-4311,FAX:029-856-6277

田嵜裕季子(Yukiko Tasaki)   紹介

ビジュアルコミュニケーションという観点から、
福祉や地域での様々な人々の理解、交流、ヘルスケア、
教育などついて社会と芸術の関わり方を通して作品を制作、
コミュニティ・アートプロジェクトの企画・活動や福祉施設での
美術指導などしている。現在 日本大学、東京工芸大学、
女子美術大学講師、またNHK文化センターで講師。
つくば市在住。


主催 つくばバリアフリー学習会         
共催 筑波技術大学コミュニケーションサークルWOW
後援 つくば市社会福祉協議会
協賛 ギャラリー 工房 親(ちか)

2008年9月16日火曜日

8/30夏休み親子車イス体験会

自分の体に合うよう車イスを調整してもらう小学生



車イストライアルコース
ボッチャ

各種日常用車イス体験






を、筑波技術大学春日キャンパスの 体育館で行いました。
レポート↓
http://docs.google.com/fileview?id=F.7253220b-2749-4a81-ae21-ae225feec7af

チラシ↓
http://docs.google.com/fileview?id=F.9e99e640-d6e5-47db-a672-476903617866&hl=en
http://docs.google.com/fileview?id=F.52a8857c-d468-4105-80b8-847eab9416be&hl=en


車イスイストライアルコースは秋元昭臣さん監修。


秋元さんは、

三日月ゆり子
『ドキュメントユニバーサルデザイン
旅の夢かなえます―だれもがどこへでも行ける旅行をつくる』

第4章 「バリアフリーは楽しみながら~ユニバーサルデザインのホテルをめざしたアイディアマン」
http://www.d-kobo.jp/10_28.html

の方。

今回のコース図は↓
http://docs.google.com/fileview?id=F.0dce023c-abaa-4376-85f7-ba2369201021&hl=en




通常、乗り越えられる高さは、キャスターの半分約2cmと言われています。
今回キャスター上げがし易すかった車いすは、重心が後輪車軸より後方にある、 転倒防止付きの車イス(パンテーラ)でした。







車イスに乗ったままボッチャを体験する





ボッチャはカーリングに似たゲーム。白いジャックボールにより近いほうが勝ちです
1対1や3対3で対戦します。
茨城県障害者スポーツ指導者協議会http://www.iba-syospo.com/
Yさんが教えてくれました。
大きな力が必要なわけでもなく、簡単なゲームですが、思ったところにボールはなかなかいかず(>_<) 難しさに「次こそは!」と何度も挑戦、みんなで、どんどんはまってしまいました。 ランプス(トイのようなもの。ボールを投げるのが難しい人が使う。方向を決め、ころがして投げる)を使い体験する子














腕を振るのが難しい人は、「ランプス」・・・今回は樋を利用・・・を使って、ボールを手元から転がします。
ランプスを持つサポーターは選手の指示通りにランプスを動かします。
サポーターは、ボールの位置をみたり、自分の判断でランプスを動かしてはいけない、というルール。



各種車イス体験



かっこいい車イスがたくさん
サイズもさまざまなパンテーラ

http://www.panthera-japan.jp/

の車イスを

㈱ロングライフ 

さんが展示・紹介してくれました。




タイヤの軸の位置や背もたれの高さなどでも操作性がずいぶん違います。

バンビーノという小さなかわいらしい車イスもあり、いつも乗っているという男の子は、体育館内を縦横無尽に走り回っていました。

乗っているとき、体に車イスができるだけフィットするよう、背もたれの貼り具合をバンドで細かく調整できるようになっていて、「試乗」する人それぞれ、体に合うよう、調整してもらってから乗りました。

介助用と日常用車イスの特徴的な違いは、

 ・タイヤの軸の位置が背もたれから 
    遠いほうにある(前後の安定が良い)        ・・・介助用
    近いほうにある(操作性が良いがバランスが難) ・・・日常用

 ・タイヤの角度
    まっすぐ垂直                      ・・・介助用
    ハの字(タイヤ上部より設置部分が外にある)  ・・・日常用   


車イスの折りたたみ方。タイヤ二つとイスがそれぞれ分かれる

















介助用車イスなどは、イス部分を縦二つに折りたたむ方法ですが、この車イスは、両タイヤとイスがわかれ、3分割以上できるようになっています。
このおかげで、
・車に積むときなど、車イス全部を一度に持ち上げる必要がない
・イスの本体部分を頑丈に出来、車イスが操作しやすい
のだそうです。

ホイール周りもおしゃれしてあったり、
軽くてかっこいい車イスばかりでした。

ブログはじめます

いろんな方に教えてもらってようやく開設できました。
これまでの、また、これからの バリアフリーミーティングinつくば 
イベントを紹介していきます。
tochi


つくばバリアフリー学習会のこれまで

活動記録
http://docs.google.com/fileview?id=F.352bfa38-9e77-4c0f-870f-b9f6b82f4651


06年「スポーツ遊びでバリアフリー!」のときの常陽新聞取材記事

http://www.joyoliving.co.jp/topics/200609/tpc0609007.htm



07年 つくば市制20周年 市民提案型つくばスタイル 採択事業
「一人一人がいきいきと輝いている暮らしを目指して
  ~障害者から高齢社会への提案」
記録集
http://docs.google.com/fileview?id=F.c786c5c4-8596-420a-9b0d-e19b0a23307c